リレーエッセイ〜看護のすきま〜【 vol.7もこ】
「メディケアナース」は、看護師として働くひとの休日に“のんびり”を届けるウェブマガジンです。私達が考える“のんびり”とは「私を楽しみ、私と語らう時間」。連載企画「リレーエッセイ〜看護のすきま〜」は、看護師として働くひとによる“背伸びしない”エッセイ集です。人と人のすきまを紡ぐ看護師が「休日の私」をテーマにエッセイを綴ります。
もこ
私は、2歳児と5歳児の子育てをしながら急性期病棟で働いてるママ。育休明けから復帰したのはまさかの急性期病棟だった。夜勤は月2回、日勤はほぼ残業なので「むしろ、病院に泊まった方がいいんではないか」と思うほど病院で働いている。
そんな私の休日ルーティンはまず、早朝に仕事もないのに覚醒。普段、5時起きなので目覚まし時計が無くても容易に起きる技を取得した。子供を起こして朝ご飯、急ピッチで保育園へ送り届ける。朝から私の頭の中には「運動会のテーマソング」が流れ、子供を保育園へ送り出すまでは音楽に乗せて準備に追われる。
その後は山積みの洗濯物に取り掛かる。洗濯している間、掃除機をかけて夕飯の献立を考えながら準備を始める。ほぼ時短メニューを作ってくれる我が家のコックさんの圧力鍋に委ねて、コーヒータイム。毎日1万歩以上は歩いている体を少し横にして、洗濯物を干す準備。
鬼のように山積みの洗濯物を干して、畳んで、終わればYouTubeを見る。余裕があれば平日のご飯作りが大変なので、作り置きに磨きをかける。そんなことしていれば、あっと言う間に夕方になって保育園へ子供のお迎え。自宅にいても仕事の生活リズムが抜けきらないので、結局休んだ気がしない。
そうしてまた頭の中で運動会のテーマ曲開始。子供の寝かしつけまで一気にボルテージを上げて戦闘態勢になる私。子ども二人をお風呂に入れるまでに時間もかかり、入れば中々出て来ない。母の言うことなんてお構いなしの息子二人。
着替え、夕飯食べて、歯磨きをさせて横にする。少しだけYouTube様のお力をかりて寝かしつけ。子供が眠った瞬間に運動会のテーマ曲は終了。そんな毎日を送っている。
それはもう大変だけど、子供の笑顔や寝顔が一番の支えであり、働く元気を貰えるのだ。毎日仕事に行く事が出来るのは、子供達が保育園へ通ってくれているから出来ている事なので、感謝しか無い。育児しながら働くことの大変さを感じるが、それ以上に幸せを感じている自分がいる。