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リレーエッセイ〜看護のすきま〜【 vol.9 つっちー】

「メディケアナース」は、看護師として働くひとの休日に“のんびり”を届けるウェブマガジンです。私達が考える“のんびり”とは「私を楽しみ、私と語らう時間」。連載企画「リレーエッセイ〜看護のすきま〜」は、看護師として働くひとによる“背伸びしない”エッセイ集です。人と人のすきまを紡ぐ看護師が「休日の私」をテーマにエッセイを綴ります。

つっちー

「私、どうして看護師が続かなかったのだろう」

数年前、私は勤めていた病院を退職した。病棟に勤務していたときの私は、自分に自信が持てなかった。

「十分にケアができたのだろうか」「今の声掛けで大丈夫だっただろうか」

自分のことを責めることも多く、そんな自分と向き合う時間をとるために 臨床現場から離れることに決めた。

そんな時、友人が病気になった。話を聞くと、検査目的の入院が必要らしい。

夜、友人が不安そうな声で電話をかけてきたこともあった。そんな時、私は努めて穏やかに話を聞くことを心掛けた。数日後、 友人は無事に退院した。 入院前は暗かった友人の表情も、明るくなっていた。私も嬉しかった。

「私、人が好きだ」

人と関わることで得られる喜びを感じた時、 世界はこんなに優しいものだったのだと実感する。私の心も温かさで満たされる。

そして今は新しい目標ができた。自分の訪問看護ステーションを立ち上げることだ。

一人でも多く困っている人たちに寄り添いたい、 温かい看護を提供できるようになりたいと思っている。